02振り遅れる勇気

■正しいスウィングを習得するために、
振り遅れの練習をする勇気がありますか。

アマチュアゴルファーがなかなか上達しないのは、なぜでしょうか。この問題を私は長年追求してきました。 アマは「大きな筋肉を使ったスウィング」ができないからであるというのがその答えです。その考えは、一貫しています。

ただし、表現についてはどうかな、と思います。「体を主体にしたアスレチックスウィング」ができない、といういい方でもいいと思います。

昔と比べて、クラブが長尺化したため、極端な手打ちの人が減り、リリース打法の人がふえています。それもまた、「大きな筋肉を使ったスウィング」ができないということを意味します。

とりあえず、表現には悩みますので、「体を主体にしたアスレチックスウィング」といいます。

アマが「体を主体にしたアスレチックスウィング」をマスターするのは、とてつもなくむずかしいことです。まず、「プロとアマは違うのだ」という前提に立って考えなければなりません。

プロとアマは違うことをやっています。「体を主体にしたアスレチックスウィング」をめざすアマは、スウィング以前に行わなければならない「重要」なレッスンがあります。それは、大きな筋肉を目覚めさせるレッスンです。世間にある従来のメソッドではその部分が完全に欠落しているので、いくら理論書を読みあさって研究しても、あまり成果が上がらないのです。

タイガーがこうしているとか、石川遼くんがこうやっているとか、さまざまな情報が本や雑誌にあふれています。しかし、アマにとってもっとも重要なことは、プロが大きな筋肉を使って打っているのに対して、アマは小さな筋肉を使っているということです。

いまアマチュアゴルファーに必要なものは、「手を使ったノン・アスレチックスウィング」のから脱却し、「体を主体にしたアスレチックスウィング」のレベルに到達するためのメソッドです。

これは、一般に想像されているよりはるかに困難なテーマです。そういうことを真剣に追求したメソッドはいまだかつてありません。何よりも、ゴルフ雑誌をみればわかりますが、アマ自身がプロの秘密を知りたがっています。ですから、雑誌の情報はプロの秘密を伝えることに注力しています。

しかし、プロとアマは全然違うのです。ですから、その部分のみに集中した練習が必要です。

これは困難ですが、チャレンジする価値はある課題です。何としてでも、「体を主体にしたアスレチックスウィング」をマスターすべきだと思います。マスターすれば、雑誌に書いてあるプロの言葉も、急にいきいきと理解できるようになります。プロと同じ議論ができるレベルになるからです。そうでなければ、プロの言葉もなんとかに念仏です。いまこそ、あなたの眠っている大きな筋肉を、叩き起こそうではありませんか。

これから連載する「逆パワー・メソッド」は、果敢にもこの問題に真正面から取り組みます。 おおまかにいって、内容は2つのパートに分かれます。

ひとつの例示ですが、スライスで悩むアマは振り遅れの練習をしなければなりません。奇をてらっているのではありません。振り遅れを恐れることが、スウィングをますます悪くするばかりか、開眼へと至る道をふさいでいます。これは悪循環です。このことを知っていただきたいのです。こういった一連の話を前半でやります。

後半では、実践面を細かく説明します。やることは、第1に、切り返しの練習です。第2に、インパクトあたりの動作を変えることです。どちらも、スウィングを完全に取り替える心構えでトライする必要があります。後者については、意識の問題がからむため、なかなかむずかしい部分があります。

大きな筋肉とは体幹の筋肉のことです。以前は、これを「背中の下部の筋肉」といっていたのですが、訂正します。胴体の中を通るインナーマッスルである大腰筋です。しかし、大腰筋は「大きな筋肉」というほど大きいわけではありません。そうすると、副題につけた「ビッグマッスルを叩き起せ」というのも、変えなければならないのでしょうか。

結論をいうと、そういうわけでもないと考えています。切り返しで大腰筋を使うことが重要ですが、それだけではなく、インパクトのタイミングを遅くすることも重要です。2つがあいまって、下半身の大きな力をクラブヘッドに伝えることができます。つまり、ここでは「大きな筋肉」は下半身の筋肉ということになります。下半身の筋肉の力で打つために、2つのポイントをマスターする必要があります。若干、「大きな筋肉」の定義が変わりました。すみません。

切り返しで大腰筋を正しく使い、リリース打法をやめて、遅いタイミングで打てるようになれば、スウィングはみちがえるように変わります。こうした2段階論は、以前と変化していません。

それができると、タメの効いたプロのようなダウンスウィングも簡単です。アタマを残した軸のぶれないインパクトもあなたのものです。左ヒジがきれいにたたまれたフォローの形、抜けのいいショットもマスターできます。安定した美しいフィニッシュもバッチリです。

というわけで、体幹を使い、遅いタイミングで打つ方法がわかると、ゴルフスウィングは驚くほどうまく行くという話を展開します。と、まあ、こんな感じであなたの大きな筋肉をいやでも目覚めさせたいと思います。

“02振り遅れる勇気” への1件の返信

  1. バックスイングのトップで左腕が伸びなくて悩んでいたのだけど、、

    右腕で上げることにしました

    きちっと上がる+まっすぐ伸びる+タイミングも取れる

    でも、反則ですよね?

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